わりと深く考えてもしょうがなさそうなことでも思考を走らせてると楽しいものです。
ポケモンカードってどういう風にアーキタイプを分類したらいいんでしょうね?

ポケモンカードに関するアーキタイプなどを提唱された記事ってあるのでしょうか。
あればぜひ参考にしたいです。


そんなわけで、正月ながら今回はポケモンカードのデッキ構築に関する分類を考えてみます。


まず確認しておきますとデッキタイプとアーキタイプは別物で、
アーキタイプはデッキタイプよりも上位の分類です。

アーキタイプはデッキの戦い方そのもの、根本的なコンセプトです。
デッキタイプはその中でどのような構築によって目的を達成するかによる違いです。

例えば「ビートダウン」「コントロール」「コンボ」と分けた場合、これはアーキタイプです。
「ビートダウン」カテゴリには
EXデッキやガブチルなどが存在し、これらはデッキタイプです。

ただ、ポケモンカードの場合、カードの分類にはタイプ以外に進化やEXもあります。
よく「たねデッキ」とか「2進化デッキ」、「EXデッキ」などと言う場合これはアーキタイプです。


こうなるとアーキタイプを定めるのに困りますよね、

「2進化デッキ」でも明らかにガブチルはビートダウンで、サザンダークはコンボです。
この違いはさすがに分けるべきです。

私としてはたねポケモンであるか進化ポケモンであるかは、
アーキタイプよりは下層の分類として位置づけるべきじゃないかと考えます。

つまり アーキタイプ > ポケモンタイプ > デッキタイプ という段階で分類します。

アーキタイプに「ビートダウン」「コントロール」「コンボ」の分類を採用するなら
以下のようなツリーになるでしょう。


       アーキタイプ  ポケモンタイプ  デッキタイプ
デッキ ┬ ビートダウン ┬ たね  ──── Pzキュレム単、Vジェネ、ヤブクロン、コバル
     │         ├ 1進化 ──── ゾロアーク、マニューラ
     │         ├ 2進化 ──── ガブチル、エルレイド
     │         └ EX   ──── プラズマ団、トルネランド、ミュウツー
     ├ コントロール ┬ たね  ──── ヤミラミハンマー、カビゴン
     │         ├ 1進化 ──── オーベム、ダストダス、アケランド
     :     :    :   :            :

               (以下省略)


こんな風に分類すればひとまずは問題無さそうな気がしますね。

ところでアーキタイプは前述までは
例として「ビートダウン」「コントロール」「コンボ」と分類しましたが、
ポケモンカードの環境を意識してもう少しちゃんと適切に分類した方が良さそうです。

これをどのように分類するか考えるのが悩みどころですね。
殿堂も意識して考えてみたいと思います。

分類名称についてはとりあえず MTG っぽい感じに適当に付けておくことにします。


1.パワービート

  現在のEX 環境では多く見られる、いわゆるグッドスタッフ(それ単体で十分に強力な
  カード)で構成された純粋なビートダウンデッキです。
  トルネランドミュウツーバッフやプラズマEXデッキなどがこれに該当すると思います。
  ワンキルされることがほとんど無く、純粋にカードパワーが高いことから
  単純なエネルギー不足でも発生しない限りは安定した強さを誇るのが特徴です。
  進化でも例えば BW7 ツンベアーなどはカテゴリに含めてもいいような気がします。


2.ウィニービート

  エンペルト、ガブリアス、ゾロアークといった低~中コストで安定した火力を発生させる
  アタッカーを主軸に据えたビートダウンデッキです。
  1.のタイプと違って、多くの場合ベンチがたくさん配置されるのが特徴です。
  たとえばガブリアスなら後続のガバイトとチルタリスをベンチに複数展開します。
  後続をしっかりとベンチに展開できていれば低コストの利点を生かしてやられても
  次々と場にアタッカーを出し続けて殴りあうことができます。
  同じビートダウン系でも、1.と違って進化デッキな場合が多いのでワンキルされます。


3.ランプ

  エネルギーの展開力に重きを置いたデッキです。
  このアーキタイプには、大まかに以下のようなものが存在します。

    ・ハンドブースト
     「ばくりゅう」「れっからんぶ」「パンプスマッシュ」「エナジーそくせい」など、
     1 ターンに張れるエネルギー枚数を増加させる。
    ・デッキブースト
     「フレアナビゲート」「エナジーターボ」「しぜんのめぐみ」など山札からエネルギーを
     つけることができるワザや特性。
    ・トラッシュブースト
     「エレキダイナモ」「アフターバーナー」「ちょうでんじゆうどう」「レジサイクル」など
     トラッシュのエネルギーを再利用する。
    ・トランス
     「しゅくふくのかぜ」「エネルギーリンク」「ゴヨウの指名」「ハードマウンテン」など、
     エネルギーを付け替えることができる効果を有効活用する。
    ・アッパー
     「おいしげる」「サイコミラージュ」のようにエネルギーを増幅させる効果。
    ・ゲイン
     エナジーゲインのこと、一応 SP 以外にも特別な効果で無色コストなんかを
     減らせるポケモンは何匹かいます。

  エネルギーの加速手段は色々あり、これらは得手不得手がそれぞれ違います。
  こうしたデッキはアタッカーとブースターが揃うと非常に高い火力を生み出しますが、
  展開用のポケモンは概ね貧弱であるためにキャッチして倒されやすく、また倒されると
  急激に火力が落ちこんだり、停滞しやすいという特徴があります。


4.バーン

  相手を倒すために特殊な手段やワザ、コンボを用いているデッキです。
  例としてはフライゴンの「すなのかんごく」、シャンデラの「のろいのかげ」といった特性。
  ゴチルゼルの「ほろびのせんこく」、ラッタの「いかりのまえば」などです。
  それ以外にはロストワールドによる勝利もこのカテゴリに含めて良いと思います。
  ハマると強力ですが、基本的に展開力に乏しいためプレイミスは許されません。


5.コントロール

  コントロールは相手の行動を妨害ないし無効化することでアドバンテージを得て
  勝利することを目指すデッキです。
  代表的な妨害・無効化行動は以下の通りです。
  
    ・「たちふさがる」や「ずつう」、ムーランドなどによるサポートロック
    ・「つんざく」、ゴチルゼル、ラフレシア、カブトプス、ミカルゲなどによるグッズロック
    ・ダストダスによる特性ロック
    ・アーケオスによる進化ロック
    ・「パワーベンチ」や「シンクロリムーブ」、グッズなどによるエネルギー破壊
    ・「はたきおとす」やバッドチームのジムとサブ、アカギの先制などのハンデス
    ・パワースプレーやエムリットによるポケパワー封印
    ・「ふうじこめる」や「ときのけっしょう」によるポケボディー封印
    ・「プラズマスチール」による EX 耐性
    ・「アイアンブレイク」や「いちゃもん」、「ドわすれ」などのワザ禁止
    ・「ねむり」、「マヒ」、「こんらん」など重大な状態異常

  通常よりも多めにクラッシュハンマーや改造ハンマー、ツールスクラッパーなど
  が投入されているようなデッキもコントロールと呼べるかもしれません。
  グッズロックなどの行為を行いつつも、基本的に”妨害”の領域に留まっているなら、
  それはコントロールデッキであり、ロックデッキのカテゴリには入らないでしょう。


6.ロック

  コントロールよりもさらに強力な妨害を行います。
  その理想形は相手が完全に行動不能に陥ることであり、このタイプのデッキは
  ロックを決めさえすれば後はどうとでもなるというある種の開き直りすらあります。
  代表的なロックは確定マヒワザによって相手を行動不能にし続ける手法です。
  その他にはハンデスを継続的に行うことによって相手の行動を封じ続けることや、
  グッズロック、サポートロックを駆使して相手の行動を阻止し続ける手法、
  エネルギーを張ることやドローを禁止したり、非戦闘員を抱え込んだりと様々です。
  無敵状態を維持することで実質的に相手が何もできない状態にすることも広義には
  ロックと呼んでもいいですね。
  ヌケニンやマタドガス、いのちのしずくを再利用し続けることで
  サイドを引かれないようにする手法もこのカテゴリに含めていいかもしれません。


7.デッキデス

  相手のデッキアウトによる勝利を目指します。
  この種のデッキには、大体以下のような種類があります。

  ・アイアント、ブーバーン、カイオーガ&グラードン、ボスゴドラ、
   ドサイドンなどのように積極的に相手のデッキ破壊を行う攻撃的なスタイル
  ・カビゴンやトゲキッスなどのようにサイドを 6 枚取られるまで耐久し続けることで
   時間をかけて相手に山札を引ききってもらうことを目指す防御的なスタイル。
  ・グライオン、エンペルト、ヤミラミのように相手を妨害ないしロックし続けることで
   最終的にはデッキを引ききってもらうか、状況次第で相手を倒してしまうコントロール。


8.ワンショット

  どれだけサイドを取られても気にせず、強烈なコンボで一撃必殺を目指します。
  探求者ポリゴンやヨノワール、フォレトスなど
  これまでにいくつか、このカテゴリに属するデッキは提唱されております。



とりあえず 8 つのカテゴリに分けてみましたがどうでしょうか?
これだけではカバーできてないデッキもあるような気もします。

ポケカは勝利方法ごとに達成手法がいくつかあるので
もう少しカテゴリを増やしても良さそうですかね( ´ω` )

コメント

へろへろへろっぴ
へろへろへろっぴ
2013年1月3日12:43

やみにぶちこむ・・・はワンショットに入るのかな.
ロストの概念は面白かったけどBW環境で復活するんかしら

ぴるくる
2013年1月4日18:31

>> へろへろ
確かによく考えたらちょっと違うな。
修正しておいた(´∀`

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