デッキの作り方福井版
2014年1月28日 ポケカ-雑記 コメント (2) 巻島先輩「だってよ、自己流で一番早かったら、それ最高にカッコイイっしょ」
自分流のデッキで勝てたら気持ちいい(´ω`
別にカッコイイとかいうわけではないんですが、やはりデッキ構築もポケモンカードゲームの醍醐味であるのは間違いないですよね。
ポケカを始めたばかりの人にはどこから手を付けるといいのかよくわからない人も多いと思います。最近はいくつかのサイトや DN 上でもデッキレシピが公開されておりますので、それらを真似してアレンジみるのもいいとは思います。
かめーるさんの記事に影響されたので、自分でも書いてみようと思います。この記事ではイチから組んでみる場合のやり方を自分なりに書いていきます。結構長文です。
気楽に流し読みしてあげてくださいませ(´∀`
ぴるくる的デッキ構築手順(初版)
0.大まかな流れ
デッキの構築は大体以下の手順です。
1.コンセプトを考える
2.カードプールと相談する
3.仮組み
4.メタ調整
5.試運用
6.検討と改善
7.各手順を適宜繰返す
これらは順番が入替わることも多々ありますが、ちゃんと回るデッキを作るためには全て必要な要素かと思います。
福井勢は4~6をサボってジムチャレに突っ込むことが多々あります(´∀`ひどい
ここからは各手順の内容を書き連ねていきます。
1.コンセプトを考える
「デッキコンセプト」
皆さんはこの言葉をどう捉えているでしょうか。色々な考え方があるかと思います。
ようはそのデッキのウリとするところ。全体を貫く概念、つまりはコンセプト(おい
デッキコンセプトの例を挙げてみます。
・ブイズデッキ (イーブイという括り、多色対応など)
・アギロット (なぐってドロンからグッズロックという強力コンボ)
・ダストEX系 (グッドスタッフとの対戦を強要することによる圧倒)
・ヤミサザン系 (ジャンクハントとダークトランスによる柔軟性など)
・イワランジャロ (強固な要塞の構築)
:
などなど、ポケモンカードには実に様々なデッキコンセプトが存在します。
コンセプトを決めるためのいくつか指針を示してみます。
1.1.コンボを考える
最もオーソドックスな考え方です。あるカードの組合わせによるコンボが存在したとして、これを主軸に戦うデッキ構築を行っていきます。あるカードを十分に活かすことができる組み合わせにできたなら十分。シナジーがとれていることも大事。
しかし、コンボから入るにはコンボを知らねばなりません。
ネット上で探すのもいいです、ポケカ勢の知り合いから聞くのもいいでしょう。
私の場合はカードプールと相談します。おや、2の手順と逆になりますね?そうなんです。コンボから考えるデッキ構築はカードプールと相談中に発想することがとても多いのです。
とあるカードのテキストを眺めてみると、ナニやら強そうなことや悪用できそうなことが書かれています。自分の知っている他のカード群と一緒に場に出た時を想像してみましょう。
「お、このテキスト、こうなると強そうじゃないか?」
どこかで思い付けると、それがオリジナルのコンボの発祥です。これを大事にしましょう。
コンボパーツと呼ばれるいくつかのカードは、枚数の増減こそしますがこれから作っていくデッキには必ず含めます。ただし代替となるカードや上位互換があればそちらを採用しても良さそうですね(´ω`
1.2.勝利手段を考える
デッキを作り始める段階から、どのように相手にダメージを与えて倒すか考えてませんか?確かに、多くのデッキは相手にダメージを与えて倒すデッキです。しかし、自分でデッキを組むにあたっては「どのようにして勝つか」という所から考えるべきです。
勝利手段 ┬ 効率よく相手のポケモンにダメージを与えて倒す
├ 相手の山札を全て落とす
├ 相手の場のポケモンをバウンスしきる
├ 相手のエネルギーを枯渇させる
├ 高い回復力によってダメージレースを制す
├ 相手のポケモンを継続的にマヒさせる
├ ハンデスを行い相手の展開を阻害する
:
ここでは特にカードを指定せず、まずはどのようにして勝ちたいかを考えます。ちなみに殿堂ではロストワールドによる勝利なんかも存在します。
その上で、2のカードプールと相談する段階でこれを満たすカード見つけます。結果的にそこで目的を達成するための良いコンボが出てくるかもしれません。
1.3.ファンデッキ
ファンデッキってナニ?
自分の好きなポケモンで組まれたデッキや、広義には時事ネタや季節に合わせたポケモンを採用したデッキもこれに含んでいいかと思います。
例えばチラチーノが大好きな人はまず複数存在するチラチーノのカードから使いたいカードを選びます。1種類に決める必要はありません。ともだちのわとエコーボイスとふわふわテールを全部投入してもいいのです。
午年のお正月のジムバトルではゼブライカを主軸にしたデッキで出るのも良いですね。
クリスマスにはデリバードを使ってみるのもどうでしょう。
各種伝説 3 匹を全部使って戦いたいというのもまた一手。
他に拘りが無ければ、それらを活かすための残りのカードを考えていきます。
1.4.ネタデッキ
ネタデッキは実に多種多様です。この括りのファンデッキとの境界は実に曖昧です。
あなたが本気で考えて構築した自信あるデッキだったとしても、シビレックやビリゲノといったいわゆるトップ環境に存在するデッキじゃない時点でネタデッキ呼ばわりする人すらいるかもしれません。どこまでをネタデッキと呼ぶかは人それぞれなのです。
ネタデッキの例も挙げておきましょう。
少し前に福井勢で出たものだと、
「激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム なデッキを作るぜ」
という話が出ました。
「じゃぁオコリザルか」
「まぁつりざお入ってればスティックと言えなくもない」
「ドリーム成分はムシャーナで決まりだな」
「ふわふわドリームとか最高や」
「ファイナルって難しいな」
「ファイヤー使えばいいんじゃね?」
「アリとティはアイアントとギラティナでいけるな」
「激オコはドクロッグでもよかろう?色も合うぜ」
というわけで構想されたのはドクロッグファイヤームシャーナアイアントギラティナによる
激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム デッキ
(リベンジ)(つりざお)(ファイヤー)(アリ)(ティ)(ふわふわドリーム)
これはひどい
まぁネタデッキなんてそんなもんです( ´∀` )
2.カードプールと相談する
さてデッキコンセプトが決定しました。このコンセプトを最大限に活かすためのカードを現在の環境に存在するカードの中から選び抜いていきます。
カードを確認するには、自分のバインダーを眺めたり、ポケカ公式ページのカード検索を使うのもいいです。いくつかのサイトではポケカの一覧を掲載しているところもあります。ポケモンWiki、覇空の翼、Pokebeach、Pokecavault など、もし知らないサイトだったらぐぐってみてください。自分にとって見易い手段を取りましょう。
1枚1枚の情報を全て確認しましょう。関連しそうなカードは全て視野に入れていきます。可能性を捨てないことが大事です。
それぞれのカードのテキストを確認する度にどこで使い道があるか思案すると尚良いです。
例えばBW1 のエモンガのテキストを見ましょう、
雷タイプ、HP70 、闘抵抗、雷弱点、逃げるコスト0、
雷 10 でんきショック コインオモテでマヒ
無無 10+ アクロバット コイン 2 枚オモテ×20
おや?何か聞こえてきましたね
エモンガ「……きこえますか…きこえますか…… エモンガです… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています… 私は HP が 70 あって相手をマヒさせることができます… 序盤戦に使ってみてください… 逃げるコストは 0 です… 死に出しに便利です… 無色でも運用できるのです… 話題のイベルタルさんにも大ダメージを与えられるかもしれません… どうか使ってみて下さい…」
実際にはカードは話しかけてきません(当たり前)。自分の思考で使い道を見つけましょう。
殿堂となると一苦労かもしれませんが BW 以降ルールのカードプールならわりとすぐ確認し終わるかと思います。
この作業を繰り返していると、自然と様々なカードのテキストを覚えてしまいます。すると普段何気ないところでポンとデッキのネタが思い付くことがでてくるようになります。そしてそれと合わせるカードもリストを見なくてもある程度イメージできるようになります。こうなってくるとデッキ構築がとても楽しくなってきます。
3.仮組み
いよいよデッキを作ります。選び出したカードを重要だと思うところから、必要だと思う枚数だけ並べていってみます。きっちり 60 枚になるように調整はしなくていいです。
ポケモンを 1 ~ 40 、サポートを 0 ~ 20 、サポート以外を 0 ~ 50 、アバウトに並べていって計 60 ~ 90 枚くらいになったあたりで、枚数調整してけばいいです。
枚数調整する段階で、入れたかったけどデッキのスペース的に入らないカードが惜しくもたくさん出てきます。無理やりスペースを作るか諦めるか、考えるのは醍醐味です。
メタ調整も入りますので、デッキのメイン要素としては 60 枚を下回ることを目指します。
ところでデッキがちゃんと回るようにするためにどのくらいドロー成分、サーチ成分を入れる必要があるのでしょう?これはとても難しく、デッキ構築に常に付いてまわる課題です。色々な考え方がある気がします。
例えばテンプレに沿うやり方。一例としてはアララギ 4 、N 4 、ベル or チェレン or ランレシ を 4 、ハイボ 4 やレベボ 4 などを基本セットとして自分のデッキ作りではに必ず入れておけばひとまず回るとする考え方。試してみて周りが十分であればそこから少し削ったりする。
ヤミラミやビリジオン、マルマイン、ムシャーナ、エンペルト、ガバイト、ジラーチEX といった多くのポケモンの絡みによっていくらでもデッキの回り方は変わってきます。
トレーナーズの投入枚数に関しては、何度もデッキを組んでいるとだいたいこんなもんか?という感覚で構築はできるようになりますが、試運用での確認は大事です。
多くのデッキではポケモンの枚数はたねベースなら 8 ~ 12 、1進化なら 10 ~ 14、2 進化なら 12 ~ 20 (+ふしぎなアメ)くらいでしょうか?
グッズとしてボール成分は 4 ~ 10 枚は入れるといいです。
ランレシを含むサポート成分は 12 ~ 16枚 ほど、フウロやゲーチスはサポ成分としては 0.5枚分くらいに数えた方がいい気がします。アイリスやバッドチームはこれに数えません。
とりあえずまわりそうな構築のテンプレ
ポケモン 10 枚 ・・・ デッキのメインを張るポケモンを入れてください
└ たね ポケモン 6 枚以上推奨
グッズ 8 枚 ・・・ 多くのデッキに入る基本要素としてはこの辺り
├ ボール要素 6 枚以上
│├ ハイパーボール 4 枚
│└ レベルボールやヘビーボール、ポケ通など計 2 枚以上
├ すごいつりざお 1 枚は入れておくといいことが多いのである意味鉄板。
└ エーススペック 1 枚 パソ通やダウマが定番、サイクロンやスクランなどもよし
サポート 12 枚 ・・・ ドローサポで回すなら安定感出すには 14 は欲しいかも
├ アララギ 4 枚
├ N 4 枚
└ ベルやチェレン、アクロマ、フウロを計 4 枚以上
エネルギー 8 枚 ・・・ アタッカーのエネの重さと相談
なんと、残り 22 枚も入れれるぞ!
そんな風に考えるとまずテンプレから組んでも色々入れれそうじゃなイカ?
もちろんこんなテンプレにきっちり倣う必要なんて一切ありません。参考程度なもんです
4.メタ調整
現在の環境を考慮した対策の検討と調整を行います。デッキに投入可能な範囲で補助用や色対応のポケモン、グッズやスタジアムを積んでいきます。全対応は実質不可能ですので、デッキスペースと相談で可能な範囲で調整しましょう。デッキコンセプトを崩しうるほど積み込んでしまっては残念なことになります。
例としては、特性に依存したデッキ構築ならダスト対策にツルッパを複数枚入れたり、炎エネルギーを投入可能ならビリゲノ対策にBTVビクティニを入れるといった具合です。アブソルやボルトの対策にダゲキ、白銀の鏡を投入したり、色対応ができるデッキならカクレオンなどを投入するの良いです。
この処理を行うと、ほとんどの場合デッキ枚数が 60 を超えてしまいます。どのように対策するか、何を削り、どの相手の対策を諦めるか、よーく考えます。この作業も醍醐味のように思えれば、その対策がしっかり刺さったときの嬉しさもひとしおです。
5.試運用
なんとか 60 枚にまとめることができました。新デッキの第一版、早く試してみたくなります。
まずは敵がいない状態で一人回ししてみるといいかもしれません。ちゃんとデッキのコンセプトに沿う周り方ができたでしょうか?相手すらいない一人回しでろくに展開できないようであれば、敵の妨害がある実戦ではさらに回りにくい可能性が高いです。
慣れてきたら仮想相手を想定して回してみるのもいいです。典型的なビートダウンタイプのデッキを相手にしたとすれば、ハチマキボルトやイベ、アブソルのように後1から 70 や 80 、はたまた 100 ダメージ以上飛ばしてくる相手も少なくありません。
とりあえず相手の初手は 50 ~ 70 ほど、次のターンには 120 ほど、以降はワンパンで倒されるといったような感じで想定してみるのもいいです。
一人でデッキを動かして実際に対戦を行うのも良いです。
トップ環境のデッキを複数用意しましょう。うちの場合メモ紙にマジックで「デオキ」とか「どくさい」とか「つるっぱ」とかただ書いてあるだけのデッキを用意して組んでいます。
親しい友人が相手をしてくれるのは最も良い環境です。
近頃はスカイプ対戦という手もあります。
ジムチャなどに行ってフリー対戦してもらうのも良いです。
とにかく動かし、実感し、何が足りないか、何が過剰か、不要か、たくさん粗探ししましょう。
6.検討と改善
試運用してどうだったか、感じたことをそのままデッキに反映しましょう。
足りないものがあったならそれを入れるために何かを抜かないといけません。しかし何かを抜いてしまったがために余計に土壺に嵌っていくかもしれません。良い落とし所を見つけるには何度も試行錯誤を重ねる必要があるでしょう。
それぞれの過程を見直し、調整を繰り返して理想的なデッキに仕上げましょう。私の場合は一発素組みのデッキが最適と思われる構築だったことなんてほとんどありません。
組んで、対戦して、調整して、また対戦して、また調整して、いつの間にか自分の手に馴染んだデッキはプレイングのミスも少なく、熟練度が高いものになります。
ところでそんなに使い込んだデッキはあるのかというと数えるほどしかありません(ノ∀`
なかなか新しいネタを思い付くたびに浮気してしまうもんです。うひょーっ
というわけで長々と書いてきました。後半は端折り気味になってますね(´∀` アチャー
後から見てみると、始めたばかりの人向けになってないですね。中級者ぐらい向けな感じになってしまいました。しかも当たり前のことばかりな感じすらします。
でも自分でデッキを組んだことが無い人の参考くらいにはなるかな?
この怪文書が誰かのデッキ作りに影響を与えることがあれば本望です。
ポケカおもしれー! ヾ(´∀`)ノ
皆さんのポケカライフも楽しいものでありますように
自分流のデッキで勝てたら気持ちいい(´ω`
別にカッコイイとかいうわけではないんですが、やはりデッキ構築もポケモンカードゲームの醍醐味であるのは間違いないですよね。
ポケカを始めたばかりの人にはどこから手を付けるといいのかよくわからない人も多いと思います。最近はいくつかのサイトや DN 上でもデッキレシピが公開されておりますので、それらを真似してアレンジみるのもいいとは思います。
かめーるさんの記事に影響されたので、自分でも書いてみようと思います。この記事ではイチから組んでみる場合のやり方を自分なりに書いていきます。結構長文です。
気楽に流し読みしてあげてくださいませ(´∀`
ぴるくる的デッキ構築手順(初版)
0.大まかな流れ
デッキの構築は大体以下の手順です。
1.コンセプトを考える
2.カードプールと相談する
3.仮組み
4.メタ調整
5.試運用
6.検討と改善
7.各手順を適宜繰返す
これらは順番が入替わることも多々ありますが、ちゃんと回るデッキを作るためには全て必要な要素かと思います。
福井勢は4~6をサボってジムチャレに突っ込むことが多々あります(´∀`ひどい
ここからは各手順の内容を書き連ねていきます。
1.コンセプトを考える
「デッキコンセプト」
皆さんはこの言葉をどう捉えているでしょうか。色々な考え方があるかと思います。
ようはそのデッキのウリとするところ。全体を貫く概念、つまりはコンセプト(おい
デッキコンセプトの例を挙げてみます。
・ブイズデッキ (イーブイという括り、多色対応など)
・アギロット (なぐってドロンからグッズロックという強力コンボ)
・ダストEX系 (グッドスタッフとの対戦を強要することによる圧倒)
・ヤミサザン系 (ジャンクハントとダークトランスによる柔軟性など)
・イワランジャロ (強固な要塞の構築)
:
などなど、ポケモンカードには実に様々なデッキコンセプトが存在します。
コンセプトを決めるためのいくつか指針を示してみます。
1.1.コンボを考える
最もオーソドックスな考え方です。あるカードの組合わせによるコンボが存在したとして、これを主軸に戦うデッキ構築を行っていきます。あるカードを十分に活かすことができる組み合わせにできたなら十分。シナジーがとれていることも大事。
しかし、コンボから入るにはコンボを知らねばなりません。
ネット上で探すのもいいです、ポケカ勢の知り合いから聞くのもいいでしょう。
私の場合はカードプールと相談します。おや、2の手順と逆になりますね?そうなんです。コンボから考えるデッキ構築はカードプールと相談中に発想することがとても多いのです。
とあるカードのテキストを眺めてみると、ナニやら強そうなことや悪用できそうなことが書かれています。自分の知っている他のカード群と一緒に場に出た時を想像してみましょう。
「お、このテキスト、こうなると強そうじゃないか?」
どこかで思い付けると、それがオリジナルのコンボの発祥です。これを大事にしましょう。
コンボパーツと呼ばれるいくつかのカードは、枚数の増減こそしますがこれから作っていくデッキには必ず含めます。ただし代替となるカードや上位互換があればそちらを採用しても良さそうですね(´ω`
1.2.勝利手段を考える
デッキを作り始める段階から、どのように相手にダメージを与えて倒すか考えてませんか?確かに、多くのデッキは相手にダメージを与えて倒すデッキです。しかし、自分でデッキを組むにあたっては「どのようにして勝つか」という所から考えるべきです。
勝利手段 ┬ 効率よく相手のポケモンにダメージを与えて倒す
├ 相手の山札を全て落とす
├ 相手の場のポケモンをバウンスしきる
├ 相手のエネルギーを枯渇させる
├ 高い回復力によってダメージレースを制す
├ 相手のポケモンを継続的にマヒさせる
├ ハンデスを行い相手の展開を阻害する
:
ここでは特にカードを指定せず、まずはどのようにして勝ちたいかを考えます。ちなみに殿堂ではロストワールドによる勝利なんかも存在します。
その上で、2のカードプールと相談する段階でこれを満たすカード見つけます。結果的にそこで目的を達成するための良いコンボが出てくるかもしれません。
1.3.ファンデッキ
ファンデッキってナニ?
自分の好きなポケモンで組まれたデッキや、広義には時事ネタや季節に合わせたポケモンを採用したデッキもこれに含んでいいかと思います。
例えばチラチーノが大好きな人はまず複数存在するチラチーノのカードから使いたいカードを選びます。1種類に決める必要はありません。ともだちのわとエコーボイスとふわふわテールを全部投入してもいいのです。
午年のお正月のジムバトルではゼブライカを主軸にしたデッキで出るのも良いですね。
クリスマスにはデリバードを使ってみるのもどうでしょう。
各種伝説 3 匹を全部使って戦いたいというのもまた一手。
他に拘りが無ければ、それらを活かすための残りのカードを考えていきます。
1.4.ネタデッキ
ネタデッキは実に多種多様です。この括りのファンデッキとの境界は実に曖昧です。
あなたが本気で考えて構築した自信あるデッキだったとしても、シビレックやビリゲノといったいわゆるトップ環境に存在するデッキじゃない時点でネタデッキ呼ばわりする人すらいるかもしれません。どこまでをネタデッキと呼ぶかは人それぞれなのです。
ネタデッキの例も挙げておきましょう。
少し前に福井勢で出たものだと、
「激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム なデッキを作るぜ」
という話が出ました。
「じゃぁオコリザルか」
「まぁつりざお入ってればスティックと言えなくもない」
「ドリーム成分はムシャーナで決まりだな」
「ふわふわドリームとか最高や」
「ファイナルって難しいな」
「ファイヤー使えばいいんじゃね?」
「アリとティはアイアントとギラティナでいけるな」
「激オコはドクロッグでもよかろう?色も合うぜ」
というわけで構想されたのはドクロッグファイヤームシャーナアイアントギラティナによる
激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム デッキ
(リベンジ)(つりざお)(ファイヤー)(アリ)(ティ)(ふわふわドリーム)
これはひどい
まぁネタデッキなんてそんなもんです( ´∀` )
2.カードプールと相談する
さてデッキコンセプトが決定しました。このコンセプトを最大限に活かすためのカードを現在の環境に存在するカードの中から選び抜いていきます。
カードを確認するには、自分のバインダーを眺めたり、ポケカ公式ページのカード検索を使うのもいいです。いくつかのサイトではポケカの一覧を掲載しているところもあります。ポケモンWiki、覇空の翼、Pokebeach、Pokecavault など、もし知らないサイトだったらぐぐってみてください。自分にとって見易い手段を取りましょう。
1枚1枚の情報を全て確認しましょう。関連しそうなカードは全て視野に入れていきます。可能性を捨てないことが大事です。
それぞれのカードのテキストを確認する度にどこで使い道があるか思案すると尚良いです。
例えばBW1 のエモンガのテキストを見ましょう、
雷タイプ、HP70 、闘抵抗、雷弱点、逃げるコスト0、
雷 10 でんきショック コインオモテでマヒ
無無 10+ アクロバット コイン 2 枚オモテ×20
おや?何か聞こえてきましたね
エモンガ「……きこえますか…きこえますか…… エモンガです… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています… 私は HP が 70 あって相手をマヒさせることができます… 序盤戦に使ってみてください… 逃げるコストは 0 です… 死に出しに便利です… 無色でも運用できるのです… 話題のイベルタルさんにも大ダメージを与えられるかもしれません… どうか使ってみて下さい…」
実際にはカードは話しかけてきません(当たり前)。自分の思考で使い道を見つけましょう。
殿堂となると一苦労かもしれませんが BW 以降ルールのカードプールならわりとすぐ確認し終わるかと思います。
この作業を繰り返していると、自然と様々なカードのテキストを覚えてしまいます。すると普段何気ないところでポンとデッキのネタが思い付くことがでてくるようになります。そしてそれと合わせるカードもリストを見なくてもある程度イメージできるようになります。こうなってくるとデッキ構築がとても楽しくなってきます。
3.仮組み
いよいよデッキを作ります。選び出したカードを重要だと思うところから、必要だと思う枚数だけ並べていってみます。きっちり 60 枚になるように調整はしなくていいです。
ポケモンを 1 ~ 40 、サポートを 0 ~ 20 、サポート以外を 0 ~ 50 、アバウトに並べていって計 60 ~ 90 枚くらいになったあたりで、枚数調整してけばいいです。
枚数調整する段階で、入れたかったけどデッキのスペース的に入らないカードが惜しくもたくさん出てきます。無理やりスペースを作るか諦めるか、考えるのは醍醐味です。
メタ調整も入りますので、デッキのメイン要素としては 60 枚を下回ることを目指します。
ところでデッキがちゃんと回るようにするためにどのくらいドロー成分、サーチ成分を入れる必要があるのでしょう?これはとても難しく、デッキ構築に常に付いてまわる課題です。色々な考え方がある気がします。
例えばテンプレに沿うやり方。一例としてはアララギ 4 、N 4 、ベル or チェレン or ランレシ を 4 、ハイボ 4 やレベボ 4 などを基本セットとして自分のデッキ作りではに必ず入れておけばひとまず回るとする考え方。試してみて周りが十分であればそこから少し削ったりする。
ヤミラミやビリジオン、マルマイン、ムシャーナ、エンペルト、ガバイト、ジラーチEX といった多くのポケモンの絡みによっていくらでもデッキの回り方は変わってきます。
トレーナーズの投入枚数に関しては、何度もデッキを組んでいるとだいたいこんなもんか?という感覚で構築はできるようになりますが、試運用での確認は大事です。
多くのデッキではポケモンの枚数はたねベースなら 8 ~ 12 、1進化なら 10 ~ 14、2 進化なら 12 ~ 20 (+ふしぎなアメ)くらいでしょうか?
グッズとしてボール成分は 4 ~ 10 枚は入れるといいです。
ランレシを含むサポート成分は 12 ~ 16枚 ほど、フウロやゲーチスはサポ成分としては 0.5枚分くらいに数えた方がいい気がします。アイリスやバッドチームはこれに数えません。
とりあえずまわりそうな構築のテンプレ
ポケモン 10 枚 ・・・ デッキのメインを張るポケモンを入れてください
└ たね ポケモン 6 枚以上推奨
グッズ 8 枚 ・・・ 多くのデッキに入る基本要素としてはこの辺り
├ ボール要素 6 枚以上
│├ ハイパーボール 4 枚
│└ レベルボールやヘビーボール、ポケ通など計 2 枚以上
├ すごいつりざお 1 枚は入れておくといいことが多いのである意味鉄板。
└ エーススペック 1 枚 パソ通やダウマが定番、サイクロンやスクランなどもよし
サポート 12 枚 ・・・ ドローサポで回すなら安定感出すには 14 は欲しいかも
├ アララギ 4 枚
├ N 4 枚
└ ベルやチェレン、アクロマ、フウロを計 4 枚以上
エネルギー 8 枚 ・・・ アタッカーのエネの重さと相談
なんと、残り 22 枚も入れれるぞ!
そんな風に考えるとまずテンプレから組んでも色々入れれそうじゃなイカ?
もちろんこんなテンプレにきっちり倣う必要なんて一切ありません。参考程度なもんです
4.メタ調整
現在の環境を考慮した対策の検討と調整を行います。デッキに投入可能な範囲で補助用や色対応のポケモン、グッズやスタジアムを積んでいきます。全対応は実質不可能ですので、デッキスペースと相談で可能な範囲で調整しましょう。デッキコンセプトを崩しうるほど積み込んでしまっては残念なことになります。
例としては、特性に依存したデッキ構築ならダスト対策にツルッパを複数枚入れたり、炎エネルギーを投入可能ならビリゲノ対策にBTVビクティニを入れるといった具合です。アブソルやボルトの対策にダゲキ、白銀の鏡を投入したり、色対応ができるデッキならカクレオンなどを投入するの良いです。
この処理を行うと、ほとんどの場合デッキ枚数が 60 を超えてしまいます。どのように対策するか、何を削り、どの相手の対策を諦めるか、よーく考えます。この作業も醍醐味のように思えれば、その対策がしっかり刺さったときの嬉しさもひとしおです。
5.試運用
なんとか 60 枚にまとめることができました。新デッキの第一版、早く試してみたくなります。
まずは敵がいない状態で一人回ししてみるといいかもしれません。ちゃんとデッキのコンセプトに沿う周り方ができたでしょうか?相手すらいない一人回しでろくに展開できないようであれば、敵の妨害がある実戦ではさらに回りにくい可能性が高いです。
慣れてきたら仮想相手を想定して回してみるのもいいです。典型的なビートダウンタイプのデッキを相手にしたとすれば、ハチマキボルトやイベ、アブソルのように後1から 70 や 80 、はたまた 100 ダメージ以上飛ばしてくる相手も少なくありません。
とりあえず相手の初手は 50 ~ 70 ほど、次のターンには 120 ほど、以降はワンパンで倒されるといったような感じで想定してみるのもいいです。
一人でデッキを動かして実際に対戦を行うのも良いです。
トップ環境のデッキを複数用意しましょう。うちの場合メモ紙にマジックで「デオキ」とか「どくさい」とか「つるっぱ」とかただ書いてあるだけのデッキを用意して組んでいます。
親しい友人が相手をしてくれるのは最も良い環境です。
近頃はスカイプ対戦という手もあります。
ジムチャなどに行ってフリー対戦してもらうのも良いです。
とにかく動かし、実感し、何が足りないか、何が過剰か、不要か、たくさん粗探ししましょう。
6.検討と改善
試運用してどうだったか、感じたことをそのままデッキに反映しましょう。
足りないものがあったならそれを入れるために何かを抜かないといけません。しかし何かを抜いてしまったがために余計に土壺に嵌っていくかもしれません。良い落とし所を見つけるには何度も試行錯誤を重ねる必要があるでしょう。
それぞれの過程を見直し、調整を繰り返して理想的なデッキに仕上げましょう。私の場合は一発素組みのデッキが最適と思われる構築だったことなんてほとんどありません。
組んで、対戦して、調整して、また対戦して、また調整して、いつの間にか自分の手に馴染んだデッキはプレイングのミスも少なく、熟練度が高いものになります。
ところでそんなに使い込んだデッキはあるのかというと数えるほどしかありません(ノ∀`
なかなか新しいネタを思い付くたびに浮気してしまうもんです。うひょーっ
というわけで長々と書いてきました。後半は端折り気味になってますね(´∀` アチャー
後から見てみると、始めたばかりの人向けになってないですね。中級者ぐらい向けな感じになってしまいました。しかも当たり前のことばかりな感じすらします。
でも自分でデッキを組んだことが無い人の参考くらいにはなるかな?
この怪文書が誰かのデッキ作りに影響を与えることがあれば本望です。
ポケカおもしれー! ヾ(´∀`)ノ
皆さんのポケカライフも楽しいものでありますように
コメント
ぴるくるさんの考え方が伺えてためになりましたよ!
いやぁそう言ってもらえると助かります。ありがとうございます。
また今後も色々試行錯誤してまいります(´∀`